物理学解体新書/携帯版
■電気力線■
電場の様子を目で見て理解できるように工夫したのが電気力線だ。
電気力線という実体がこの世に存在するのではない。
存在すると仮想すると他の物理現象を合理的に説明することができる。
電気力線は以下のように定義する。
電気力線はプラス電荷から湧き出し、マイナス電荷に吸収される。
電気力線上の任意の点の接線はその点での電場の方向を示す。
単位面積を通過する電気力線の本数(電気力線密度)はその場所の電場の強さに等しい。
「単位面積あたりの電気力線の本数(電気力線密度)はその場所の電場の強さに等しい」と決めた。
「決めた」のだ。
電気力線を観測しその本数を数えたら、「電場の強さと同じでした」というのではない。
電気力線は実在しないからだ。
「本当は存在しないけれど、存在するとして考えましょう。他の物理現象の検討がとっても楽になりますよ」といったものだ。
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